今の仕事は、「好きなこと」ですか?
「好きなこと」を仕事にするのは、難しいかもしれません。
それでも、誰もが「好き」を仕事にできます。
自分の棚卸しをすることで、自分自身ですら気づいていなかった「強み」を見つけられる
と主張するのは、『「じぶん設計図」で人生を想いのままにデザインする。』(著 竹内義晴,秀和システム)の著者。
日産自動車の開発部に10年ほど勤めた後、プログラマー、そして中間管理職というキャリアを進んでスライド資料を作っているある日。今までやってきた仕事はすべて「組み立てる」という自分が好きな要素を共通して持っていたことに気付きます。
そのような経験があるからこそ、本書は「好きなことを仕事にするのは難しい」と思っている人たちに、「好きなことは仕事にできる」という視点で書かれています。
「じぶん設計図」という一枚のちゃーとを使って、「好きなこと」から「何が”好き”なのか(好きと感じること)」を引き出します。そして、「好き」を仕事に活かすことによって、仕事を楽しくする仕組みについて紹介します。
「好き」「楽しい」と感じることを繰り返していると、それは「強み」に変わります。「強み」を活かすことができたら、あなたが人生を通じて本当にやりたい仕事を手がけるきっかけになるかもしれません。その方法について紹介します。
引用:p14「じぶん設計図」で「人生を思いのままにデザインする」とは?
引用:p14「じぶん設計図」で「好き」を仕事にする
「自分の棚卸し」ができる「じぶん設計図」とは?
著者いわく「じぶん設計図」とは、紙とペンさえあれば手軽に書ける「分解する」と「組み立てる」の2つの特徴を持った、三角形型のシンプルなチャートです。
過去や現在の状況を具体的にしながら、「新しい未来」を組み立てていくといいます。
引用:p16「じぶん設計図」のしくみ
分解する
チャートの下半分を使って、思いつく限りの好きなことを要素として細かく分解して具体的にしていきます。
分解を繰り返すことで、好きなことの要素がより具体的になっていきます。
組み立てる
分解を繰り返して出てきた要素を組み合わせることで、自分で今まで気づいていなかった「好きなこと」が見えてきます。
「好きなこと」の要素の組み合わせで出来上がった「新しい好きなこと」は、これからの「新しい未来」を指し示してくれるのです。
自分の方向性が決まることで、自然とやる気が湧いて行動したい気持ちが出てきます。
好きなことから強みを見つける。そして、思いのまま人生をデザインする。
「じぶん設計図」を使って分かった「好きなこと」は「強み」が分かるヒントになります。
そして、「強み」を仕事に活かすことで仕事が楽しくなっていくというわけです。
「じぶん設計図」を使うことで、強みを活かしながら「新しい未来」を描き、これからの人生を思いのままにデザインすることが期待できます。
やりたい仕事に向けて未来を再設計し、モヤモヤや思い込みを解消しながら、人生を改めてデザインすることで、新しい一歩を踏み出せるというわけです。
本書を参考に作成した「じぶん設計図」
これはほんの一部ですが、このように自分の好きなことを分解して組み立てるというプロセスを行うことで、自分自身で答えを導くための思考フレームを体験できます。
自分の好きなことがよくわからない方や、自分の強みの理解を深めたい方にはオススメの本と言えます。