投資するほど時間が増える!『レバレッジ時間術』

連日の残業や休日の仕事が当たり前の「時間のない人」。

その一方で、提示にきっちり仕事を終えて、週末は余暇を自由に過ごす「時間を持っている人」。

今回ご紹介する時間術の本である『レバレッジ時間術』(著者 本田直之,幻冬舎新書)では、「時間を持っている人」について

彼らは時間を「消費」ではなく「投資」しています。

(「プロローグ」より)

と結論づけています。

時間を「投資」することで、「時間資産」を築き、「不労所得」のように時間を得ているということです。

本書では、過去に自らも「時間に追われていた一人でした」と告白する著者が築き上げた時間術について書かれています。

発売日が2007年と10年以上前の本ですが、非常に評価が高く、未だに読まれている時間術の本です。

本書の構成

  1. 仕事が忙しい原因について
  2. 「時間投資」の概要
  3. 時間を投資する4つの技術
  4. あとがき
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時間を投資する技術

1日24時間という時間は、生まれたときから、誰に対しても平等に与えられています。それなのに、生活レベルが不平等になってしまうのには、なにか理由があるのです。それに気づかなければ、毎日いたずらに忙しいだけで、自分のための時間も気力も体力もお金も、何も残らないまま人生が終わってしまいます。

(『第一章 時間も「投資」で増やす時代』より)

毎週5時間かかるルーチンワークがあったとすると、年間50週として合計250時間を消費します。しかし、仮にこれを週1時間でこなすと、年間50時間で済みます。つまり、年間200時間が新たに生まれたということです。著者は、これを可能にする時間術を「時間にレバレッジ(※)を掛ける」と称しています。

※レバレッジ:てこの原理

時間投資は「元本保証」で24時間からマイナスになることはなく、誰にでも平等ということ。
これほど効率の良い投資は他にはないと述べています。

「時間投資」の概要6選

「時間投資」の概要から気になった部分を6つ挙げさせていただきます。

「仕組みづくり」

仕事の段取りを考えたり、スケジュールの作り方を工夫することで、時間資産を増やす。

やりたいことの時間を「天引き」する

スケジュールから時間を「天引き」することで「締切効果」が生まれ、時間内で成果をだすことを考えるようになる。

増やした時間を「再投資」する

増えた時間を新たな仕組み作りや新しい事業、自分の能力を高める自己投資に時間を回すと、複利で雪だるま式に時間資産が増えて、投資効果がどんどん大きくなる。

「再現性」を持たせる。

「仕組み化」とは、再現性をもたせること。体系立てて再現性をもたせた時間を得ることが時間資産である。

リサーチ→スクリーミング→利益確定

自分の仕事全体を見渡して、何に時間がかかっているか把握することで効率化を図るか検討する。そして、実際に実行できる。

非管理職と管理職の時間投資の違い

非管理職は、自分で仕事の時間をコントロールしにくい。そのため、ルーチン部分を仕組み化し、かかる時間を極力カットすることが時間投資の第一歩。

管理職は、会社の数値を定期的に見て、状況の良し悪しを即座に判断する必要がある。一目で状況がつかめるようなデータ整理の仕事を考えたり、すばやく分析するためのマニュアル作りに時間を投資する必要がある。

非管理職と管理職に共通して言えるのは、どこを効率化して時間資産を作り、それをどこに再投資するかという点ということです。

 


 

以降の章からは、「スケジュールの作り方」「仕組み化・パターン化」「いかに少ない労力でより多くの成果を出すか」「時間密度を高める技術」について、図や著者の実際に使用しているものを使って具体的に説明されています。

日頃の自分の時間管理に疑問を感じている方は、ぜひ一度手にとっても試してみて下さい。

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