読書やスポーツ、家族との団らんに使える「自由な時間」が毎日あと1時間、手に入るとしたら?
今回ご紹介する『1440分の使い方』(著 ケビン・クルーズ,パンローリング株式会社)。
1440分とは、24時間のこと。つまり、1日の使い方というわけです。
本書『1440分の使い方』では、起業家、億万長者、オリンピック選手、オールAの学生たち288人への取材と調査研究による生産性向上のカギについて紹介されています。
著者によると、大成功した人々はToDoリストによる優先順位などの管理はせず、複雑な方法も使わないのだということす。
実は、時間のことは大して気にかけておらず、その代わり価値や優先順位、継続的な習慣を重視しているのだといいます。
「私は新しいプロジェクトを引き受ける前に、そのプロジェクトを分析する。自分の時間をどれくらい割くことになるか、金銭的な利益はどれくらい見込めるか、そして、1分あたりの利益も分析する。できれば1週間に100万ドルの利益が出るのが望ましい」
ケビン・ハリントン(インフォマーシャル考案者、ベストセラー作家、TV番組「シャーク・タンク」<訳注:アメリカ版「マネーの虎」>)初代出演投資家、アズ・シーン・オンTV創業者兼会長)
(「1440分の威力」171ページより)
成功者たちの時間管理15の秘訣
1日の時間はみな同じ。時間はどんな人にも与えられている、最低限の共通資産なのだ。
(「時間は最も重要な貴重品」196ページより)
- 適切な優先順位の重要性
最も重要なタスク(MIT)を決める。そして、1日のできるだけ早い時間に入れる。 - ToDoリストをやめる
やるべきことを時刻に落とし込んだ「スケジュール表」を使う。 - 先延ばし癖を克服する
未来の自分を信用しない。 - 罪悪感なく5時に退社する方法
やるべきこと、やれることは常に山ほどある。この事実を受け入れる。 - 成功者たちのノート術
携帯性のあるノートを常に持ち歩き、思いついたアイデアをなんでもメモする。 - 3210メール術
1日3回だけ確認し、21分以内に受信箱のメールを0にする。(詳細については本書にて具体的に紹介されています。) - Google、Apple、ヴァージンの会議術
会議は予定するのも出席するのも、他のコミュニケーション手段でうまくいかない場合の最後の手段にする。 - 大成功へと導く小さな一言
当面の目標達成に役立たない誘いは、全て断る。 - 強力なパレートの法則
成果の80%は、20%の活動から生じる。その20%の活動について分析して労力を集中する。 - ハーバードの3つの質問
断念か、委託か、再設計か。自分の強みと情熱を活かせることに、集中的に時間を注ぐ。 - テーマのある毎日
同じテーマの仕事をひとまとめにし、毎週同じ曜日に割り当てる。 - 「一度しか触らない」ルール
5分以内で終わるタスクは、すぐにやる。できるだけその場で対処することが一番効率的である。 - 朝を変えて、人生を変える
毎日、最初の60分に投資し、心と身体と精神を鍛える。 - 全てはエネルギー次第
生産性とは、時間の問題ではなく、エネルギーと集中力の問題である。生産性の高い人ほど休憩を取る。時間は増やせないがエネルギーは増やせる。
成功者は意思決定や行動時間を効率化していた!
いわゆる成功者に共通することをまとめると、「記録」「スケジュール表」「集中」「エネルギー」の使い方にルールを持っていて、意思決定や行動時間を効率化しています。
本書『1440分の使い方』で今よりももっと生産的になり、自分のための時間が増えるようなヒントになることは間違いありません!