コンサルタントが使う「課題解決のための情報収集術」の3つのステップとは?

ビジネスをする上で、どんな職種でも調べ物をするというのは日常的に行われることです。

情報はビジネス上の判断をするときの大きな武器になります。

ビジネスで求められる情報収集能力を飛躍的に高めることができれば、常に最短で情報を手に入れることができるようになります。

今回ご紹介する『課題解決のための情報収集術』(著 河村有希絵,ディスカヴァー・トゥエンティワン)では、1986年の150倍以上に増えている世界に流通する情報貯蔵量の中から、必要な情報を収集して活用する方法について明かしています。

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「課題解決のための」情報収集とは

「情報リテラシー」という言葉がありますが、『大辞林』(三省堂)によると、情報リテラシーとは「情報化社会でコンピューターなど情報関連技術を習得し、積極的に情報を活用することのできる能力」とあります。

電子化やインターネットが流行る現在では、デジタルからアナログまで、様々な情報元を駆使することで必要な情報を獲得し、それを活用して目的を達成できる人こそ、本当に情報リテラシーの高い人だと言えるということです。

21世紀スキルとしての情報収集は「収集」よりも、むしろその後の「選択」に力点が写ってきているということです。

(「はじめに」より)

「課題解決のための情報収集」の3つのステップ

情報収集の3つのステップ

  1. 課題を確認し、情報収集の戦略を立てる。
  2. 情報を獲得し、取捨選択する。
  3. 情報を伝わりやすい形に加工する。

(『第1章「課題解決のための」情報収集とは』より)

課題を確認し、情報収集の戦略を立てる。

まずは「課題」をしっかり確認し、自分の立ち位置と課題の核心との距離感を測って、それを埋めるための情報収集戦略を立案する。

依頼主の立ち位置も確認して、依頼主の期待値を知っておくと依頼主の満足度の高い情報が収集できる。

情報を獲得し、取捨選択する。

情報が足りない場合は軌道修正し、情報が多すぎたり、互いに内容が矛盾する場合は、より「課題」に応える有益な情報を選び取る作業が必要になる。

その場合、懸賞や文献調査、専門家へのインタビューなど違うアプローチで情報を補う。

または、別のデータと比較ということなった視点を入れることで、自分なりに検証することが必要。

トライ&エラーを繰り返しながら「課題を解決する」情報を選び取る。

情報を伝わりやすい形に加工する。

  • 情報を得た日時、環境、相手については冒頭で記す。
  • 自分が情報を得た順番ではなく、伝えたいことが伝わる形に再構成する。
  • 最初に要旨を書き、サマリーを箇条書きでわかりやすく書き、詳細はあとに書く。

自身が知ったこと、分かったことではなく、相手が知りたかったことが簡潔にかかれているのが、よい報告書である。

以降の章について

1章では、「課題解決のための」情報収集についての概要と全体の流れについての紹介。

以降の章では、「課題を確認し、情報収集の戦略を立てる」「情報を獲得し、取捨選択する」「情報を伝わりやすい形に加工する」ことについてツールの紹介や、演習問題を交えて具体的に記されています。

普段の情報収集や、より自身の目的に沿った情報を収集する方法を知りたい方は、ぜひお試し下さい。

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