生産性が高い人がやっている38の思考方法

  • どうしたらもっと生産性を上げられるか。
  • どうしたら1日に何ページもの、いくつものまともな資料を作れるようになるか。
  • 仕事の組み立て香彩進め方に悩んでいる…。

世の中にはさまざまな仕事術の本がありますが、今回は「思考整理」に焦点を当てて書かれた本『生産性が高い人の思考整理のキホン』(著 井上龍司、すばる舎)の紹介です。

著者によると、思考整理とは、おおざっぱに言えば「仕事の準備」のこと。

「準備8割、実行2割」という言葉がありますが、著者が資料悪性において上司からよく聞かれた言葉も、いずれも細かい内容の話ではなく、最初に考えをまとめておくべきものばかりだったということでした。

あらゆる仕事は「思考整理」から始まり、あらゆる思考は「思考整理」から始まります。
思考整理は、すべての社会人にとって必要と言っても言い過ぎではありません。

このスキルを身につけ、ひとりでも多くの方が周囲から評価されるようになること、生産性を高め、ムダな残業を減らして有意義な人生を過ごせるようになることを願ってやみません。

(「はじめに」4ページより)

本書の構成

  1. はじめに
  2. 頭の中がぐちゃぐちゃ。全然はかどらない!
  3. どんな仕事もスムーズに進む思考整理のキホン
  4. 「論理的に考える」が一発で身につく!
  5. アイデアを効率的にどんどん出せる!
  6. 言いたいことがいつでもきちんと伝わる!
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単なる「整理」に大きな価値がある!思考整理に必要なたった2つのこと

著者いわく、社会人はマルチタスク(掛け持ち)が当たり前で、いくつもの業務が並行して動きます。

ただでさえ慎重に組み立てなければならない仕事が、同時に複数舞い込んでくるわけです。しかも、そこにさらに追加の仕事が突然飛び込んでくることも珍しくありません。

しかし、私達のほとんどは、その対処法を教わったことがありません。その結果「何から手を付ければ良いかわからない状態」や「仕事がたまり過ぎて身動きできない状態」に陥ってしまうということです。

そこで、著者は、仕事がデキる上司や先輩と、自分との決定的な差が「思考整理できていること」だったということに気づきます。
その差を観察していて気づいたのは、特別な才能やセンスではなく、そのためのテクニックがあるということでした。

今回は、本書に載っている「思考整理」の方法から3つをご紹介します。

9割の人ができてない「優先順位」から決める。

タスクがつまってしまうことの解決方法は、とてもシンプルです。

やるべきことや考えることが増えてきたら、まずその優先順位の整理から始めること。

頭を整理して、最初に何をすべきかを見極め、それに打ち込むことができれば、時間の無駄遣いやストレスは少なくなるということです。

著者は、どのタスクから手を付けていくか優先順位を正しく見極めるうえで

タスクと所要時間を一覧にしています。

「そのタスクにどれくらいの時間がかかるのか」の所要時間を出すことで、仕事の計画や調整に必要な時間のおおまかな見積もりができるということです。

最初はカンでも良いので見積もってみる。そして、実際にかかった時間との差を比較して、最初の見積もりがどうだったかを振り返る。それを繰り返していくことで、見積もりの精度が上がってくるのです。

(53ページより)

計画書を紙1枚でつくれる「5W1H」のチェック表

「計画」という言葉はあいまいで、いったい何をすれば計画を作ったことになるのか。そのときに参考になるのが「5W1H」。「何を」「誰が」「いつ」「どこで」「なぜ」「どのように」に分類することで思考を整理することができるということです。

はじめのうちは、おおまかに作る→確認→細かく作る→確認、少しずつ進むとムダなく済みます。

タスクを複数のステップに分解してすることで、1個ずつ片付ける。

長期間に渡る仕事や複雑な仕事、量が膨大な仕事は、やみくもに取り組んでも終わりは見えずにストレスをかかえたり、精神的に余裕がなくなってしまいます。

そこで著者がおすすめするのが、タスクをいくつかのステップに分けることです。

そうすることでそれぞれの作業内容や所要時間がイメージできるようになり、遠回りや迷い道のない進め方ができるようになるということです。

コンサルティングや商品企画の仕事でよく使用されるステップとして、「現状の把握」「問題の発見」「解決策の検討」「解決アクの実行」というフレームをあげています。


今回は、「思考整理」の方法として本書にあげられている方法として3つの紹介でした。より詳しい内容は本書にて残り35のテクニックと一緒に解説されています。

生産性を上げる思考方法に興味がある方にはオススメの1冊です!

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