「学び直し」が面白くなる!AI時代の『超・独学法』

新しい勉強の時代が到来している。

勉強の必要性が高まるとともに、独学で勉強するこよが用意になった。

ウェブや検索を利用することによって、20年前には想像もつかなかったほど効率的に独学を進めることができる。このチャンスを上手く活かすことが出来るかどうかで、その人の将来は大きく違うものになるだろう。

引用:Kindle版 p13 「はじめに」より

『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』(著 野口悠紀雄,角川新書)の著者は、こう断言しています。

しかし、「独学」はどのように進めたらよいか分からないという方も多いと思います。

そんな方こそ、独学がいかに効率的な勉強法であり楽しいものであるかというものを知ってもらいたいといいます。

学校教育を終えて仕事に携わっている方々に向けて、著者は本書を新しい可能性を開くガイドになることを願って出版に至っています。

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『ほんの小さな一歩』から「独学」は始まる

引用:Kindle版 p195図表1−1より

「勉強するには学校に通う必要がある」というのは偏見です。

しかし、多くの人がこう信じています。

教室に行けば、自動的に知識身につく。
「しかし、独学ではそうはいかない」。

本当にそうでしょうか?

「独学」の方が良い3つの理由

  1. 独学は受け身ではなく能動的である。
  2. 独学なら必要なことを重点的に勉強できる。
  3. テクノロジーの発展で独学の優位性が増している。

引用:Kindle版 p241 図表1−2より

独学は受け身ではなく、能動的である。

学校では、こちらが何のアクションをしなくても先生が教えてくれる。つまり、受け身です。

それに対して、独学は自ら学ぶ能動的な勉強方法です。

この能動的に学ぶという姿勢は、勉強することの楽しさにも繋がっていきます。

独学なら、必要なことを重点的に勉強できる。

自分の事情にあった勉強ができる独学は、個人個人の事情や要請に柔軟に対応できるため、学校に通う勉強方法よりも効率的であるといいます。

社会人になってからの勉強では、「何をどれだけ知ればよいか」は、人によってさまざまです。
この点が、学校教育とは大きく違います。

したがって、さまざまなことについて「広く浅く」勉強するのではなく、「知るべきことを重点的に」勉強することが必要となります。

既に知っていることを飛ばして、必要なことをいくらでも深く勉強できるできる独学は効率的なのです。

テクノロジーの発展で独学の優位性が増している。

インターネットの発達によって、独学のための条件は飛躍的に改善されています。

検索サービスで個人で調べられることは広がり、外国語の教材などもWebで手に入れられます。
大学講義や同レベルの講義などもネットで受講できるだけでなく、スマートフォンを使用して時間や場所の制約も減っています。

 

独学の持つ2つのリスク

自分にあった方法や手順で勉強できる独学にも弱点があります。

1つ目は、継続できずに途中で辞めてしまうというリスク。

2つ目は、目的を達成するためのカリキュラムを作るのが難しいというリスク。

この2つに関しては、拘束性を持ち、同じ目的をもつ仲間がいる学校での勉強が勝ることが多いです。

しかし逆に、独学する際には、同じ目的を持ち進捗や情報を報告し合う勉強仲間を作ることで対策できます。

「独学」が始まるの3つの方法

引用:Kindle版 p287 図表1−3より

どんなに難しいのも最初の一歩を踏み出すことだと言われています。

独学に関しても、難しく考えずにほんの少しでも始めた瞬間、そこからが『独学』のスタートです。

検索して調べる

「検索して調べる」のも立派な独学です。

知らないことを調べて理解できるようになる。

たった1つの言葉で小さな一歩かもしれませんが、立派な独学の第一歩です。

 

新聞で、見出しを毎日チェックする

新聞の見出しを毎日チェックしてみます。

かならずしも本文を読まなくても、できれば第3面までチェックするということです。

それによって社会でいま何が問題になっているかが分かる。

そして、分からない言葉が出てきたら検索して調べてみる。

それによって興味を持てば、自発的に情報を集めるようになる。
そうすることでさらに興味が広がる。

このようにして自ら進んで勉強するという独学の好環境が生まれてくるといいます。

SNSで検索する

TwitterやFacebookなどのSNSで、検索して問題を探してみる。

分かりやすい解説をしている人や、自分とは異なった多種多様の考え方。

そして、自分で興味があることも知らなかった「新しい興味」。

その中で一つでも気になったことがあれば、独学のきっかけになります。

 

軽い気持ちの一歩で良い!準備はスタートしてからで充分。

独学は資格を取るだけのものではありません。

ましてや、外国語を勉強するだけのものでもありません。

独学の対象は私たちの日常にあります。

出発点において、系統だった一歩である必要はなく、小さな疑問や興味から独学はスタートします。

 

「学校選び」と違って、間違った選択をしても独学は失敗のコストが非常に低いです。

やり直しのコストはほとんどかからず、絶えず修正が効きます。

以降の章では、「独学で成功した人たちの事例」「著者の独学の体験談」「今後の独学の有効性について」「学校と独学の比較」「独学の挫折への対策について」「独学のカリキュラムの作り方」「実際に仕事に使うための英語の勉強方法」「検索するときの調べ方について」「ITALIAN技術の進展に伴う独学の変化」について述べられています。

独学に興味がある方や、独学をする必要がある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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