孫正義の仕事の特徴から生まれた「高速PDCA」

  • 期限までに結果を出せそうもない
  • 終電まで残業
  • 要領が悪くて仕事が遅い
  • いつまでたっても苦手

という悩みを持つ人がいる一方で、自分で考えて、時間を書けずに予定通りの成果が出る人がいます。

その違いは何にあるのでしょうか?

『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA』(著 三木雄信,ダイヤモンド社)の著者がソフトバンク創業者の孫正義さんの仕事のやり方を徹底的に分析した結果、こんな特徴があることがわかったそうです。

  • 「目標へのこだわり」が以上に強い
  • 目標を達成するために、「ありとあらゆる方法」を試している
  • 「数字で厳密に」試した方法を検証している
  • 「常にいい方法」がないかと探っている

つまり、PDCAに忠実に仕事をしているということです。

さらに、著者は孫社長のPDCAが従来のものと違う部分を明らかにし、新しいPDCAを生み出すことに成功しています。

新しく生み出した「高速PDCA」により、後に独立して会社を立ち上げた著者はこういいます。

私は創業以来、残業することを前提としたビジネスモデルで会社を成長させるのではなく、誰もが残業しないで、会社が成長できることを目指してきました。

その結果、現在、私の会社では、私も社員もほぼすべての人が残業ゼロを実現し、仕事だけでなくプライベートも充実した人生を手に入れています。

引用:Kindle版 p82「はじめに」より

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普通のひとが仕事を滞らせている6つの原因

著者は創業以来、猛スピードでソフトバンクを成長させ続けている孫社長の仕事のやり方を見ているうちに、普通の人が仕事を滞らせている原因があることに気付きました。

  1. 計画に完璧さを求めること
  2. 一球入魂主義
  3. 期限の甘い
  4. ゴールが数値で設定されていないために曖昧
  5. 検証が中途半端
  6. 自前主義である

1:計画の綿密さにばかりこだわってしまい、結果として多くの人が成果を出すところまでいけない。

2:何かの仕事をやる時、それをクリアするための方法を一つひとつ試していてすごく時間がかかってしまう。

3:目標設定したとき、それを達成できたかどうかを確認するスパンはたいてい1週間や1ヶ月。設定期間が甘すぎるとその要因が不明瞭になってしまいます。

4:せっかく目標を設定し、結果を記録しているのに、それを数字で管理できていないために次に生かせていない。

5:いろいろな方法を試す中で、抜けや漏れがある。

6:自分で何でもできるという理由で、何かを新しく始めるときゼロから学び始めてしまう。その結果として何も生み出せないまま大幅に時間を使ってしまいます。

これらの対局にある高速PDCAなら、時間をかけず短期間で最善のやり方が分かるということです。

高速PDCAを生み出す8つのステップ

一般的にPDCAは、PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(検証)、ACTION(改善)の4つのサイクルを回すことをいいます。

コンビニで商品を売る際にPDCAを使うとこのようになります。

  1. 新標品の一覧から売れそうな商品を一つ選ぶ。
  2. 新商品の1ヶ月の販売目標を立てる(PLAN)
  3. 選んだ商品を売り出す(DO)
  4. 1ヶ月後、新商品の売れ行きを検証する(CHECK)
  5. 売れなかった理由を分析し、より売れそうな新商品を売り出す(ACTION)
  6. 2〜5のプロセスを繰り返して、売れそうな新商品を探す

(引用:Kindle版 p468 より)

いっぽう高速PDCAでは、この4つのサイクルにさらに4つのステップが加わります。
コンビニの商品を売る際に高速PDCAを使うとこのようになります。

  1. 新商品の「1ヶ月の販売目標」を決める
  2. 「1ヶ月の販売目標」から逆算して、「1日の販売目標」を立てる
  3. 新商品のリストを作り、1ヶ月と1日ごとの販売計画を立てる(PLAN)
  4. リストに挙がったすべての商品を同時に販売する(DO)
  5. 毎日、「1日の目標」を達成できたか検証する(CHECK)
  6. 検証をもとに、商品の並べ方、見せ方などを毎日改善する(ACTION)
  7. 1ヶ月後、どれが「1ヶ月の販売目標」を達成できる商品かを数字で検証する
  8. 「1ヶ月の販売目標」を達成できる商品に搾って販売する

(引用:Kindle版 p472 より)

通常のPDCAと高速PDCAとの違いは、この4点です。

  • 「大きな目標」(1ヶ月の販売目標)と「小さな目標」(1日の販売目標)がある
  • 一つの商品を順番に試すのではなく、複数の商品を一度に試す
  • 1ヶ月後に結果を検証するのではなく、毎日結果を検証している
  • 一番すぐれた商品を絞り込み、そこに集中している

予測はあくまで予測であり、確実な答えとはいえないというわけです。

それならば、最初からたった一つの正解を見つけようとするのではなく、ヒットしそうな商品を同時にすべて並べてしまえばいい。そうすれば、何が売れる商品かがおのずと明らかになるというわけです。すなわち、これが高速PDCA。

この方法を使うことで、PDCAよりも速いスピードで、なおかつ正確に、どれが主力の商品になるか判断できるというわけです。

仕事の仕組み違いが、そのまま結果へ直結するということです。

高速PDCAをまとめると、次の8つのステップになります。

高速PDCA

  1. 大きな目標を立てる(周、月単位など)
  2. 小さな目標を立てる(1日が原則)
  3. 目標達成に有効な方法をリストアップする
  4. 期間を決めて、すべての方法を同時に試していく
  5. 毎日、目標と結果の違いを検証する
  6. 検証をもとに、毎日改善する
  7. 一番すぐれた方法を明らかにする
  8. 一番すぐれた方法を磨き上げる

 

高速PDCA読書メモ

目標を決めた後は、逆算により1日毎の目標に落とし込み、すべての方法を試した後に検証と修正を積み重ねる。

これが高速PDCAの基本的な考え方です。

最初は大きな目標のさじ加減や方法のリストを考えるのが大変かもしれませんが、これで失敗したとしてもその経験が次の目標設定に生きてきます。

失敗をただの失敗ではなく、成功するための学習プロセスの一部としてポジティブに捉えることで「失敗を恐れない力」も身につきます。

実際に自分の仕事にこの高速PDCAを組み込んでみると、面白いように仕事の段取りができるのでぜひ一度お試し下さい。

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