毎日定時で帰っているのに結果を出している人は3つの要素を備えています。
- 時間の本当の使い方を知っている。
- 時間の使い方がずば抜けてうまい。
- 仕事の質が高く、まわりの評価も上がっている。
時間の本当の価値を知っているから時間の使い方に磨きをかける。
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時間の使い方うまくなるから、1時間あたりの仕事の密度がまわりよりも濃くなる。
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帰る時間が早くなるだけでなく、仕事の精度も上がる。
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結果的に周りからの評価も上がって、給料も上がる。
という良いサイクルが出来上がっているわけです。
今回ご紹介する『毎日定時で帰っても給料があがる時間のつかい方をお金のプロに聞いていた!』(著 井ノ上陽一,サンマーク出版)では、「時間の本当の価値」と「時間の使い方」について書かれています。
「人生は3万日」と聞いて、あなたはどう感じますか?
お金の問題は時間で解決!稼ぐための3つのポイント:「制限する」「ずらす」「加速する」
「時間とは人生の貨幣である。
あなたが手にしているただ一つの貨幣であり、
あなただけがそれをどう使うかを決められる。
他の人があなたの代わりにつかってしまわぬよう
気をつけなさい。」
カール・サンドバーグ
(1878−1967、アメリカの作家、編集者)
「お金」と「時間」のどちらが大事なのかというと
著者によると、お金と時間という2つの軸を組み合わせて「お金も時間も」、2ついっぺんに考えるということです。
(Kindle 155ページより)
そして、まず時間を重視することから、「お金も時間もある」という状態に近づくことが出来るということ。
人生をお金で例えると、「財布の中に3万円あり、毎日そこから1円ずつ減っていくのが人生」。
3万日という自分の人生に新たに時間を補充することはできません。
どんな人であっても確実に1日ずつ減っていきます。
減っていく1円に見合う、またはそれ以上のものを手に入れないと、何もできずに人生はあっという間に過ぎ去ってしまい、終わってしまうのです。
(Kindle202ページより)
時間を制限する
著者は、時間を制限する第一歩として「マイルールを作る」ことを挙げています。
マイルールを作ることで、「してはいけないこと」「すべきこと」が明確になるため、その分だけ意思決定のスピードが早くなり効率的だということです。
マイルールとして決めたことにかける時間は自分の1日から天引きされるので、自然と時間が制限されることになります。
ルールを守ろうとすることで、他の時間が引き締まるといいます。
(Kindle 673ページより)
(記事執筆者の「やらないことリスト」例)
時間をずらす
著者は、時間をずらすだけで、「自分だけの時間を使える」ようになると述べています。
「早起き」することが一番シンプルでかつ効果的であるということです。
早起きの3つのメリット
- 自分だけの時間が簡単につくれる
- イメージアップにつながる
- 夜の時間のつかい方がうまくなる
「どこに」「何を」ずらすと時間とお金が手に入るリターンが大きいかを考えることが大切です。
スピードを加速させる
スキルを磨くことで、仕事のスピードを上げていくという方法です。
例えば、ブラインドタッチやファイル管理スキル、WordやEXCEL、パワーポイントのつかい方、ショートカットキーのPCスキルを覚えると業務時間を短縮することができます。
身につけてしまえば一生モノのスキルなので、本を読んだりネットで調べたり、セミナーで勉強するなどをしてスキルを磨くことを勧めています。
スキル磨きに投資すると大きな「時間」と「お金」のリターンが戻ってくると述べています。
以降の章について
「時間を制限する」「時間をずらす」「スピードを加速させる」については、本書にてより具体的な方法が紹介されています。
また、以降の章では「残業せずに給料が上がる人になる8つの習慣」が掲載されています。
時間の使い方の各方法についてバランスよく書かれた一冊です。