“真の勝利”を掴む習慣とは?漫画「スラムダンク」から学ぶ自分やチームを勝たせる方法

著者辻秀一による『スラムダンク勝利学』

著本書のテーマは、自分らしさの追求・努力・向上、それを本番で発揮するための生き方・考え方を人気バスケット漫画「スラムダンク」という作品を通して学ぶというもの

バレリーナやピアニストへのカウンセリング、様々なジャンルでの講演会、多方面で活躍するスポーツドクターの辻さんが述べているのは、スポーツ心理学、教育学、医学の観点から『自分らしく、いかなる時にも実力を最大限発揮し、自分にふさわしい結果を得る』ということ。

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辻さん流”真の勝利”への鍵を読者に届ける

筆者のおすすめポイントはスポーツ選手やスラムダンクファンに限らず、

  • コーチ力をあげて、勝てるチームをつくりたい
  • 自分自身の努力を結果につなげたい

という熱い思いを燻らせているあなたにこそ、おすすめしたい一冊です。

これはビジネスの世界においても通用するものです。

“真の勝利”を手にする3つのアプローチ

著者いわく”真の勝利”を手にするには次の3つのアプローチがあると言います。

  1. 下意識の習得
  2. 反省ではなく、確認すること
  3. 守るべき3つのC、つくるべきチームのC

下意識の習得:メンタル・マネージ理論

1.意図のある練習により下意識をつける

引用:p.10より抜粋

「(ボールはリングに)置いてくる」

バスケット初心者の主人公・桜木花道は基礎のひとつとしてレイアップシュートをマスターするため、イメージすべき意識を唱えながら練習を繰り返します。

闇雲な練習ではなく、必要だが意識しなければできないことを無意識レベルでできる『実力・自分らしさ[下意識]』に変えるための努力を重ねることが大切だということです。

2.セルフイメージをポジティブに保つ

本番で『実力・自分らしさ[下意識]』を発揮するにはセルフイメージの高さが鍵になります。(ミラーイメージの法則)

日頃の言動は鏡となり、自分のセルフイメージに返ってくる。

  • プラスな言葉を使う、浴びる(愚痴・文句は言わない)
  • 他者の力になる(自分がしてもらいたいことを他者にする)

セルフイメージをポジティブに保つ
引用:p44-45より抜粋

「オレは今なんだよ!!」

インターハイ、待った無しの窮地に立たされた山王工業戦、選手生命を左右しかねない負傷をして周りにプレーを止められる花道ですが、そう宣言してコートに走り戻る。

セルフイメージは言葉や周囲の人から影響を受けるだけではありません。

例えば学生時代の試験、たくさん勉強し対策したのに緊張や不安で、覚えたことを忘れてしまった経験ありませんか?

セルフイメージのやっかいさは時間の区別がつけられない、過去の失敗や未来への不安に左右されることにあります。

そして、それは本番中、一瞬にして縮小するのです。

それを防ぎ、ポジティブなセルフイメージでプレイするには”今”するべきことに集中する生き方、考え方を癖づけることが大切なのです。

反省ではなく、確認すること

反省ではなく、確認すること

引用:p66より抜粋

「どうだね、桜木君
ワクワクしてこないかね?」

「オヤジ…  何をやったらいいんだ?」

ゴール下以外でゴールを決められるようになれば、相手の意表を突き一気に注目の的となる試合展開を想像させる安西先生の言葉に、静かに闘志を燃やす花道。

自分の悪い点を把握し、改善することは必要ですが、単なる反省会ではあまり効果は期待できません。

反省ではなく確認作業をするのです。

確認作業の3つの要素

  • 自分の問題点を客観的に取り上げる
  • 解決したらどのような結果となるのかを考える
  • その問題点を解決すべき方法を考える

守るべき3つのC、つくるべきチームのC

  • 集中(concentration)
  • 冷静(Control)
  • 自信(confidence)
  • 伝達(Communication)

引用:第21章より抜粋

自分ひとりでどんなに気をつけていても、試合中の集中力の散漫や自信の喪失はコントロールが難しいです

そんな時、救えるのはチームメイトです。

あなたも試合や試験など、緊張や不安で頭がまっしろになったとき、他の誰かの言葉に意識が引き戻された経験はありませんか?

日頃から声をかけ合い、互いに気をかけ合う。

そんなチームづくりが本来チームがもつ力を最大限に引き出す鍵になります。


本書では「スラムダンク」というキャラクターや世界観が全面にでていますが、バスケ部、スポーツに限らず日常生活やビジネスの場面で活かせる考え方が詰まった一冊です。

あの時、もっとパフォーマンスが出せていれば…

過去にもっと努力をしていれば…

いざ本番に立ち、過去を悔やんだ経験は誰しもあるのではないでしょうか?

闇雲な練習ではなく、その前に押さえておくべき要素があります。

努力に対して効率的なアプローチを行うことで、あなた自身もそしてチーム全体も、実力の最大限のパフォーマンスをだせるようになるはずです。

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